有馬記念、サンライズペガサスの引退レースは7着で幕を閉じた。



騎乗予定の蛯名騎手が4Rで落馬し、

急遽田中勝春騎手に。

JCでも当日に後藤騎手から蛯名騎手に乗り変わったばっかり。

思えば宝塚記念前も鞍乗予定の柴田騎手が直前で怪我をし、

松永騎手が相当酷いレースをした。

騎手に恵まれない馬だった。



今回も究極の仕上げ。

今まで以上に馬体は光輝いていた。



スタートから痛恨の出遅れ。

望まれていた早目のレースは不可能になった。

ペガサスがしたかったレースは、勝ち馬のハーツクライが叶えていた。

4コーナー、ペガサスは明らかに行きたがっていた。

前の馬に乗りかかりそうなほどの勢い。

しかし、他の馬が壁になり、いったん引いて外に出るしかなかった。

スパートをかけるタイミングが遅れたが、直線ではぐんぐん伸びた。



怪我に泣いた。

騎手に泣いた。

最後までついてない馬だった。



こんな馬だからこそ、関係者は何とかG1を取らせてあげたかっただろう。

数々のG1馬を、G1以外では破ってきた。

最後のレースまで不運な星の巡り合わせをさせてしまったその悔しさを、

関係者はきっと一生忘れることができない。



それでも、サンライズペガサスは最後まで諦めずに走り続けた。

騎手の手綱さばきに泣いても、不利を受けても、

最後まで伸びようとしていた。

少しも諦めようとしていなかった。



数多くの感動を与えてくれたサンライズペガサスを

一生忘れない。

ありがとう。

本当にありがとう。

ペガサスの子供たちに、あの切れ味が引き継がれますように。

そしてペガサスが叶えられなかった夢を、

数年後子供たちが叶えてくれますように。